札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「イエスが教えてくれた祈り」

更新日:2020.1.20

マタイによる福音書6章9-10節 (新約9頁)

田村敏紀神学生

「わたしたちの負い目を赦してください、わたしたちも自分に負い目のある人を赦しましたように。」 (12節)

今日は、主イエスの教えてくれた「主の祈り」の中で、特に赦しに焦点を当てて学んでみたいと思います。主イエスは、最初に「父よ」と神様に呼びかけなさいと言いました。今の私たちが「父よ」と祈ることができるのもここから来ます。その後、6つの祈りが続きます。前半3つは神様に関する祈りで、後半3つが人間に関する祈りです。前半3つは、語句の終わりが皆、「~ますように」と揃っています。後半3つは、語句の終わりが全て「~してください」と揃っております。言葉にリズムと統一があります。その統一を破っているのが、第3祈願の「天におけるように地の上にも」と、第5祈願の「わたしたちも自分に負い目のある人を赦しましたように」です。

第5祈願は、神への願いではなく、「我らに罪をおかす者を、我らがゆるす」という私たちの実践が求められています。私たちを苦しめる相手を赦すように勧められているのです。しかも、「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」(マタイ5:44)とおっしゃいます。さらにこの第5祈願は、第3祈願「御心が行われますように、天におけるように地の上にも」に繋がって行きます。自分を「苦しめる相手を赦す」というのが、天における神様のみ心なのです。そのみ心が地上でも行われるようにと私たちは祈ったのです。

十字架につけられた主イエスは、言いました。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」(ルカ23:34)と。ご自分の死の間際、苦しみの中で主イエスは確かに赦しを口にしたのです。「主の祈り」は赦しの極致を勧めます。私たちの足は竦(すく)みそうになりますが、主イエスはこうも言ってくれるのです。「求めなさい。そうすれば、与えられる。」(マタイ7:7)と。今年も主の助けを求めつつ、共に歩いて行きましょう。

(2020年1月12日礼拝説教より)

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