札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「初めの愛に立ち戻ろう(黙示録・七つの教会への手紙①)」

更新日:2023.9.19

ヨハネの黙示録第2章1-7節

小林克哉牧師

「エフェソにある教会の天使にこう書き送れ」(1節)とあります。伝道者ヨハネは直接教会に書き送るのでなく「教会の天使」に書き送ったのです。エフェソ教会の天使にです。札幌教会の天使もいると考えるのは楽しいことではないでしょうか。
天使は天にあっていつも父なる神に向かっています(マタイ福音書第18章10節)。わたしたちはすぐに神さまのほうを向くのを止めてしまい、あっちこっちに目を向け、心を向けてしまいます。しかし天使は違います。伝道者ヨハネが、教会に手紙を書き送っても、封も切られず読んでもらえないかもしれません。しかし天使なら、その言葉を受け取り、チャンスを見計らって教会の人々に伝えてくれるだろう。何とかして読んでもらいたいから天使に書き送るのです。
天上におられるキリストはエフェソ教会の人々に語りかけます。キリストは教会の行い、労苦、忍耐を知っていると言われます。信仰の道を生きていないのではないのです。「しかし、あなたに言うべきことがある。あなたは初めのころの愛から離れてしまった。だから、どこから落ちたかを思い出し、悔い改めて初めのころの行いに立ち戻れ。」(4-5節)初めの愛から離れてしまっている。悔い改めよと言われるのです。
「耳ある者は、〝霊〟が諸教会に告げることを聞くがよい。勝利を得る者には、神の楽園にある命の木の実を食べさせよう。」(7節)イエス・キリストは十字架により悪魔に勝利し、罪に勝利し、死に勝利してくださいました。その勝利にわたしたちをあずからせ神の国の永遠の命を与えてくださるのです。勝利とはキリストの愛の勝利です。わたしが、わたしたちが勝利するのではないのです。イエス・キリストが、イエス・キリストの愛が勝利するのです。その勝利にあずかる者とされるのです。
わたしたちが変わったとしても、イエス・キリストの愛はその初めから変わることなく向けられています。どうにかして聞いてもらいたいと語り続けてくださっています。キリストの愛の情熱、その御言葉が勝利し、わたしたちは変えられ、立ち戻ることができるのです。アーメン

(2023年9月10日礼拝説教より)

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