札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「目を覚まして祈れ」

更新日:2015.6.1

マルコによる福音書14章38節 (新P92)

牧師 米倉 美佐男

「誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。心は燃えても、肉体は弱い。」(38節)

 今朝はペンテコステ礼拝です。使徒言行録によれば、復
活の主は40日間に渡って使徒たちに現れ、聖霊を受け地の果てまで我が証人となるという言葉を伝えて昇天されました。五旬祭(ペンテコステ)の日、残された120人ほどの人々に聖霊が下り、人々は聖霊に満たされて歩み出したのです。

マルコ福音書の14章の32−42節はゲッセマネの祈りの箇所です。ペトロ、ヤコブ、ヨハネは主イエスに伴われ祈
るために同行します。主は十字架を前に、悶え苦しみなが
ら祈ります。主の真剣な祈りの姿に対し、弟子たちは寝て
しまいます。肉体が弱いのです。時は刻々と過ぎて行きま
した。私たちも事あるごとに祈ります。祈ることができま
す。祈りの大切さ、重要さは良く知っています。でもどれ
ほど生活の中で真剣に祈っているでしょうか。他者に問う
のでなく、自分自身に問うてみる必要があります。祈りは
人に聞かせるために祈るのでも、自己実現のために祈るの
でもありません。祈りは神との対話です。神の御旨を聞く
ことから始めるのです。

私たちの祈りは主イエス・キリストが聞いて下さる確かな保証があるのです。
「願い求めても、与えられないのは、自分の楽しみのた
めに使おうと、間違った動機で願い求めるからです。」(ヤコブ4・3)。 
主に喜ばれる祈りを献げましょう。主は言われます。
「目を覚まして祈っていなさい」と。毎日数分間を祈りの
ために献げて下さい。祈る時は、疑わず、神のご意志を求
めて、具体的に祈る人のリストを作って祈りましょう。

(2015年5月24日礼拝説教より)

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