札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「父であられる神」

更新日:2018.8.27

ルカによる福音者11章5-13節(新約P127)

髙 アンナ 神学生

求めなさい、探しなさい、門をたたきなさい。聖書の原語であるギリシャ語でこの言葉を眺めてみますと、正確には、「求め続けなさい、探し続けなさい、門をたたき続けなさい」という意味になります。根気よく続け、諦めないように、とイエスさまは仰っておられます。もっとも、ここでは、肝心の「何を」ということが記されておりません。しかし、求め続ける目当て、目的を書き込まないことによって、何を求めたら良いのか、それをはっきりと示されます。
それは、神さまとその愛、神さまのご支配です。神の国、神さまの恵み深い御支配です。13節では、それを「聖霊」と言い換えています。

私たちは、その時々に、必要なもの、手に入れたいと思う物があります。他の人のために、皆の幸せのために、心くだき、願い求める、そのような場合も多くあります。しかし、それらに先だって何よりも求めるべきもの、無くてはならないものは、神さまとその恵みの御支配ではないでしょうか。

この後の12章には、「思い悩むな」、「ただ神の国を求めなさい」というイエスさまの言葉が書き記されています。また、この直前には、イエスさまは、主の祈りの言葉をお教えになりました。主の祈りは、神さまのご支配を求め、そのもとに、私たちが共に生きることができるようにと、祈る祈りです。イエスさまは、その「主の祈り」の言葉を教えてくださり、それを祈り続けるように、求めなさい、探しなさい、門をたたきなさい、とおっしゃったのでした。
主の祈りは、神さまを「父よ」と呼ぶことによって始まります。この祈りによって、神の子とされて生きる恵みを味わいます。聖霊は、私たちを「神の子」として下さり、神さまを「アッバ、父よ」と呼びかけて祈る者としてくださいます。天の父が、私たちに、そのような父と子の関係を求めておられます。そして、私たちに必要なものを与え、私たちを養い、育てて下さいます。その神さまのみ心に結ばれて私たちは祈ることがゆるされ、また祈りによってすべてが与えられていることを知るのです。

(2018年8月19日礼拝説教より)

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