札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「第一に求むべきもの」

更新日:2011.6.12

マタイによる福音書6章24-34節

牧師:米倉 美佐男

「明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」(34節)。
今日はペンテコステ礼拝です。イースター、クリスマスと共に昔から教会は大事なお祝いの日としてこの日を大切にしてきました。この日が教会の誕生日だからです。イエス様を信じる人々の群れに聖霊が降ったので聖霊降臨日といいます。

今日の聖書にこう書かれています。「だから、言っておく。自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか。」(25節)。何を食べようか、何を着ようかと思い悩むなと書かれています。「思い悩む」、あるいは「思い悩むな」という言葉がここだけで6回もでてきます。私たちは、あれこれ考え、思い悩むことがあります。思い悩むとは心がいろいろな部分に分かれてしまう。分裂してしまうことです。

本当に必要なことが何かが問われます。無くてならぬものは多くはないのです。不必要な多くのことに心を奪われるから心が引き裂かれてしまうのです。思い悩みの原因は自分中心に物事を考えるからです。自分の思いではなく、主イエスのみ言葉に耳を傾けましょう。何よりも神さまの御旨を祈り求めることが大切です。命や体をお与え下さった神様に心から感謝する気持ちを持ちなさい、とイエス様は言われます。空の鳥を見なさい、野の花を見なさい、そうすればどんなに私たちは神さまから愛されているかが分るでしょうと。あれも足りないこれも足りないと求めるのは、欲張りです。それは信仰が薄いからだと言われました。「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。」明日のことを思い悩まないで、今日一日一日を感謝して歩みましょう。神と富に兼ね仕えることはできないのだから。

(2011年6月12日礼拝説教より)

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