札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「あなたこそキリストです」

更新日:2017.7.31

マタイによる福音書16章13-20節(新P31)

米倉 美佐男 牧師

「あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」(15節)

私たちの信仰は、イエスをキリストと信じ告白する信仰です。主イエス様が唯一の救い主ですという信仰です。イエスがフィリポ・カイサリア地方に行った時の出来事が記されます。この地方はガリラヤ湖の上部ベツサイダから北へ40キロほどの内陸部に位置します。異教の神々、ローマ皇帝崇拝の盛んな所でした。主イエスはその地で弟子たちに、「人々は、人の子を何者だと言っているか」とお尋ねになったのです。

弟子たちの答えは、洗礼者ヨハネ、エリヤ、エレミヤ、預言者の一人だと言う人もいました。イエスは弟子たちに聞かれます。「それでは、あなたがたはわたしを何者だというのか」、イエスは人々の風評を気にしたり、弟子たちが自分をどう評価しているのかを気にされて問われたのではありません。弟子たちを訓練し、これからご自分が向かかわれる先のことを見越しての問いかけでありました。

主イエスの問いに答えたのはシモン・ペトロです。彼は「あなたは、メシア、生ける神の子です」と答えます。主イエスは、「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。」そして、「わたしは言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力これに対抗できない。わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは天上でも解かれる。」。教会はキリスト告白の上に建てられるのです。地上の教会は天上の教会と同じ権威を持っています。教会はキリストのものです。だから主は「わたしの教会」と言われるのです。教会は主のみ言葉に忠実に正しくあることを求めているのです。

(2017年7月23日主日礼拝説教より)

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