札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「主がお入り用なのです」

更新日:2018.1.15

マタイによる福音書21章1-11節(新約P39)

牧師 米倉 美佐男

「主がお入り用なのです。」(3節)

新年のご挨拶を申し上げます。2018年の新年礼拝を献げることができる幸いを感謝します。「主がお入り用なのです。」主がお入り用なのは、あなたです。あなた方お一人ひとりを主は求めておられるのです。主イエス一行はエルサレムに近づき、オリーブ山沿いのベトファゲに来ました。オリーブ山までくればエルサレムはもう目と鼻の先です。

そこでイエスは二人の弟子に命じます。「向こうの村へ行きなさい。するとすぐ、ろばがつないであり、一緒に子ろばのいるのが見つかる。それをほどいて、わたしのところに引いて来なさい。」(2節)、その時言われたのが「主がお入り用なのです。」でした。続けて「シオンの娘に告げよ。『見よ、お前の王がお前のところにおいでになる、柔和な方で、ろばに乗り、荷を負うろばの子、子ろばに乗って。』」(5節)。これらは預言の成就として語られています。メシアは猛々しい馬に乗っての登場ではなく、子ろばにまたがる柔和な姿の王として登場するのです。

弟子たちは主イエスのご命令に従い、ろばと子ろばを引いて来て、その上に服をかけ、イエスは子ろばに乗ってエルサレムに入城されたのです。大勢の群衆は自分の服を道に敷き、木の枝を切って道に敷き、「ダビデの子にホサナ。
主の名によって来られる方に、祝福があるように。」(9節)
と叫びながら出迎えたのです。ただ都中の者は「いったい、これはどういう人だ」と言って騒いだのです。不安だったのです。それは主の誕生の時と同じ状況があったのです。けれども私たちの状況がいかなる状況であったとしても主が備え整えてくださるのです。そのために必要なものを主がお入り用とされているのです。あなたのことを。

(2018年1月7日新年礼拝説教より)

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