札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「求めなさい」

更新日:2016.7.19

マタイによる福音書7章7-12節(新P11)

牧師 米倉 美佐男

「だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。」(12節)

「求めなさい。そうすれば与えられる。」(7節)求めるとは尋ねる、捜し求める、問うことです。ただ求めなさいではなくて、主にあってという意味です。神に祈り求めなさいであって、自分の欲しいものや願い事を言えば叶うということではありません。祈りの心得です。

主イエス・キリストは「求めなさい」、「探しなさい」、「門をたたきなさい」と、過去に後戻りするのでなく、前向きに進みなさいと言われるのです。言い方を変えれば忍耐強い祈りをすべきことが示されているのです。天の父は求める者に最も必要なもの、良いものを確実に与えて下さるお方なのだという確信を持って祈るのです。主なる神は人間の父親が我が子の求めに応じるように、いやそれ以上に良い物、必要な物をお与えくださるのです。

「だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。」(12節)これはゴールデン・ルールと呼ばれています。キリスト者の生活や考え方の規則のうちで最も貴重な黄金のような貴重な律法だからです。これはとても積極的な言葉です。自分のからに閉じこもらないでもっと積極的に人に対して働きかけなさい、伝えなさいというのです。主の教えは自分の殻に閉じこもっていないで、殻から出て積極的に働きかけなさいというのです。それが律法、預言者、つまり神の言、聖書に証しされる神のみ旨なのです。神のみ旨はこの黄金律に言い表されているのです。ここに聖書の解釈、聞き方、読み方があるのです。いきいきとみ言葉によって生かされるのです。祈り求め、探し、門をたたくのです。

(2016年7月10日主日礼拝説教より)

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