札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「病を負うお方」

更新日:2016.9.26

マタイによる福音書8章14-17節(新P13)

牧師 米倉 美佐男

「彼はわたしたちの患いを負い、わたしたちの病を担った。」(17節)

今朝は逝去された諸先輩を記念して礼拝を献げます。今年から写真は明星館の1Fに移設致しました。礼拝後にご覧ください。昨年からさらに8名の方々が主の御許に帰られました。午後には教会の墓前で祈祷会を持ちます。今年は墓誌が完成しました。お墓はずい分充実しました。普段の礼拝がもっと盛んになるようにと祈っています。

お読みしたマタイの福音書は今、朝の説教で取り上げている聖書のお言葉です。聖書の中で主イエスは多くの人の病いを癒されています。ここもいわゆる奇蹟物語の一つです。ここにはお弟子のペトロのしゅうとめが熱を出して寝込んでいたのを主が癒されたと記しています。彼女はかなりの高熱で臥せっていましたが、主がご覧になり、手に触れられるとしゅうとめの熱は去り、何と彼女は起き上がってイエスをもてなしました。

ここで聞き取る大事な事は、イエスがされたことを通してイエスというお方がどのようなお方であったかということなのです。病で立ち上がれない者を見て立ち上がる力を与えることのできるお方であるということです。そしてイエスに癒やされた人はおのずから喜びと感謝をもって人をもてなす者へとされるということです。サーヴィスを受けた者がサーヴィスする者へと変えられる事実です。サーヴィスとは奉仕のことですが、それは礼拝のことでもあるのです。この出来事を聞きつけて、多くの人々、悪霊に憑かれた者、病の者が癒しを求めて主のもとに押し寄せました。主はみな癒されたとあります。主イエスは預言者イザヤが伝えたメシヤです。「あらゆるわずらい、病を担って下さるお方」だと聖書は証言するのです。この主を信じて私たちも、既に召された諸先輩と共に主を証言するのです。

(2016年9月18日永眠者記念礼拝説教より)

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