札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「《灯台》「思い悩むな」」

更新日:2021.8.10

マタイによる福音書6章25-34節

北広島教会 菊地啓示 牧師

イエス様はわたしたちに、自分の命のことで「思い悩むな」、と仰っています。 -食べ物や飲み物、着る物のことで思い悩んではいけない、心配してはいけない。なぜならば、何を食べ、何を着るかということより、命の方がずっと大事であるからだ-というのです。空の鳥は命のことで思い悩んではいませんね。
今日わたしが生きるのは、神様が今日新しく命を与えてくださるからです。そして、神様は今日わたしが生きるために全ての良きものを備えていてくださいます。このことを忘れるときに、わたしたちは食べ物や飲み物、着る物のことで思い悩み、心配するのですが、そういうわたしたちに向かってイエス様は仰るのです。
-どんなに心配したところで、自分のいのちを一瞬でも延ばすことができますか。 また、なぜ着る物の心配をするのですか。野に咲いているゆりの花を見なさい。着る物の心配などしていないでしょう。 それなのに、栄華をきわめたソロモンでさえ、この花ほど美しくは着飾っていませんでした。 今日は咲いていても、明日は枯れてしまう草花でさえ、神はこれほど心にかけてくださるのです。だとしたら、あなたがたのことは、なおさらよくしてくださらないでしょうか。ああ、信仰の薄い人たち。 ですから、食べ物や着物のことは、何も心配しなくていいのです。-
イエス様は言われます。
-ほんとうの神を信じない人たちのまねをしてはいけません。彼らは、それらがたくさんあることを鼻にかけ、そうした物に心を奪われています。しかし天の父は、それらがあなたがたに必要なことをよくご存じです。 神を第一とし、神が望まれるとおりの生活をしなさい。そうすれば、必要なものは、神が与えてくださいます。 明日のことを心配するのはやめなさい。神は明日のことも心にかけてくださるのですから、一日一日を力いっぱい生きなさい。-
何を食べ、何を着るかということより、命の方がずっと大事です。今、生きている。今、生かされている。今、命を与えていただいている。昨日でも明日でもなく、今日という日を与えてくださる神様に感謝しましょう。

(2021年8月1日礼拝説教より)

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