札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「「試練を耐え忍ぶ人は幸いです」(年度聖句)」

更新日:2022.5.2

ヤコブの手紙 第1章2~12節(新421頁)

小林克哉 牧師

最初の教会は、しばしば、外から内から苦難や試練を経験したようです。主の僕ヤコブはキリスト者たちに手紙を送り語りかけました。「わたしたちの兄弟たち、いろいろな試練に出会うときは、この上ない喜びと思いなさい。信仰が試されることで忍耐が生じると、あなたがたは知っています。あくまでも忍耐しなさい。そうすれば、完全で申し分なく、何一つ欠けたところのない人になります。」(2-4節)ヤコブは、試練は信仰をはっきりさせると言うのです。
この手紙は第5章まで読み進みますと、ヨブという人物の名前が出て来ます。ヨブは神を信じ、敬虔に歩んでいた人です。そんなヨブがある日、試練に遭うのです。自然災害により子どもたち家族を失い、略奪民により財産を奪われ仕事も失う。加えて自らも病となり、そのような中で妻との関係にもひびが入る。友人たちとの信頼関係も失います。ヨブは揺れ動きます。「神さま、どうしてこんな苦しみをわたしに与えるのですか。」それまで培ってきた自分の信仰心が役に立たないのです。自分が思い描いていた信仰生活と違うのです。自分が思い描いていた神とは違うのです。
 ヨブが経験した最大の試練は、聖なる神の御前に立つことでした。それに比べれば、それ以外の試練は色あせる程に、聖なる神の御前に立つことは、わたしたちにとって最大の試練なのです。自分の正しさを主張し神に叫んでいたヨブ。心定まらず、揺れ動いていたヨブは、神の聖なるご臨在に圧倒され、悔い改めることになったのです。聖なる神と出会うなら、それまでの自分の姿のままではいられなくなるのです。自分は正しいとか、あの人がどうだとか、そんなことはみな吹っ飛んでしまうのです。ヨブは悔い改め、新しくされ、神を信じ直し、祝福を受けたのでした。
一人一人に試練があり、教会も試練を経験します。しかし、そこでわたしたちは聖なる神と出会う。試練の中で神はわたしたちに出会ってくださるのです。そして主が与えてくださる約束があるから忍耐することができるのです。「試練を耐え忍ぶ人は幸いです。その人は適格者と認められ、神を愛する人々に約束された命の冠をいただくからです。」(12節)さあ、新しい一年の歩みを始めましょう。 アーメン

(2022年4月24日礼拝説教より)

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