札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「主の復活の恵みに生かされて」

更新日:2021.4.16

新約・エフェソの信徒への手紙1章15~23節(新p.352)

坐間 豊牧師(十二使徒教会)

「20神は、この力をキリストに働かせて、キリストを死者の中から復活させ…」:「主の復活の恵みに生かされて」私たちが救い主イエス様のご復活を喜ぶのは、「イエス様の復活が無ければ今の私はなく、イエス様のご復活には人生を大きく変える力がある」から。私は生い立ちの悲しみに沈み、心は死んでいましたが、人生を生かして下さる「復活の主」を知って真の命を与えられ、前向きに生きる者に変えられました(ヨハネ9:3)。そして、復活の主イエス様を信じる交わり=教会に加えられ、どこにも復活の主の恵みに生かされる仲間を見出して、感謝しています。パウロもまた、エフェソの教会のクリスチャンたちと、復活の主にある交わりを喜んでいます。この交わりは「神様の御心により」ます。神様は信じる者を招き、その栄光を分からせて、神様の絶大な働きに触れさせます。パウロはエフェソのクリスチャンたちがこうであるように祈ります。目指すところは、「これらを御子イエス様の十字架の死と復活で実現して下さった神様をほめたたえる」こと。エフェソの教会はこの賛美を共にして信仰を新たにされ、復活の主イエス様を信じて平和をパウロと共に作り出していくのですが、神様の絶大な働きは「私たちを救うための御子イエス様の死と復活」に現れます。これも神様の真剣な愛の全力投球。この愛を私たちに受けてほしい、というのが神様の御心です。私は「神様の絶大な力が復活の主イエス様を信じて与えられる」事例を見てきました。イースターの日に子どもを自死で失って悲しみ苦しむ両親が、「命へ導いて下さる神様」と「底なしの嘆きへ引きずり込もうとする死の力」との間を迷い続けました。み言葉を聞きながら、イースターを迎える度に少しずつ命へ引き寄せられ、ついに、「復活の主」が子どもとも、自分たちとも一緒におられ、これから共に歩んで下さると確信し、平安な思いで教会生活を送るようになりました。心の目を開かせ、礼拝に導いて下さる神様はその絶大な力を働かせて「死から復活された御子イエス様の恵み」を信仰によって私たちに与えて下さいます。私たちはこうして復活の主の恵みに生かされるのです。

(2021年4月11日説教より)

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