札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「父である神に感謝しよう」

更新日:2016.8.29

エフェソの信徒への手紙5章11-20節(新P358)

牧師 米倉 渚

「眠りについている者、起きよ。死者の中から立ち上がれ。そうすれば、キリストはあなたを照らされる。」(14節)
これは、洗礼式の時に歌われていた讃美歌だと言われています。キリストをまだ知らなかった時、信じていなかった時、わたしたちは眠っている者だったのです。主イエスを信じることは、洗礼によって一度死ぬのです。それは罪と死の力から死ぬのです。キリストの命をいただいて、光をいただいて生きる者と変えられる。激動の時代にあってこの御言葉が語られます。「細かく気を配って歩みなさい」(15)、「時をよく用いなさい」(16)と警告されています。「時をよく用いなさい」という言葉の原語は「贖う」「買う」という意味です。キリストが私たちの身代わりとなって死なれたことを言い表すのに使われる言葉です

この不安定な時代にあっても、「時をよく用いなさい」と言われる根底にあるもの、キリストの十字架を仰いで生きることが示されている気がいたします。人々を暗闇から光へと、神無き世界から十字架と復活の命を与えられる主イエスの光へと導きなさい、自分自身を光の元へと差し出しなさいと言われています。

わたしたちはいついかなる時も、どんなことも、神様の心がどこにあるかを追い求め、主がなされることを受け止めて神を賛美する。それが礼拝の姿です。神の光を受けて歩むことは喜ばしい事であると共に、闇が光に照らされるのですから苦しい時もあるでしょう。しかし、光のもとなる主の命を受けて歩む時、わたしたちには恐れは無くなり、苦しみから賛美の歌を歌う者へと変えられるのです。わたしたち一人一人、イエス様によって光の子とされているのです。主に招かれている幸いを心から感謝いたします。今、わたしたちは、それぞれの生活の場からここに集って礼拝を捧げることができます。神様の守りによって、愛によって、神様の赦しによって今あることを心から感謝いたします。

(2016年8月21日主日礼拝説教より)

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