札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「祈ってください」

更新日:2014.4.21

ヘブライ人への手紙13章17-19(新P419)

牧師:米倉 美佐男

「わたしたちのために祈ってください。」(13章18節)
レント(受難節)の第6週、今日から受難週です。今朝は棕櫚の主日礼拝です。ヨハネの福音書12章12節以下に主イエスがエルサレムに入られた時、大勢の群衆がなつめやしの枝を持って出迎え、ホサナ、ホサナ(救いたまえ)と叫び続けました。群衆は主イエスをローマ帝国から解放してくれる方として期待して迎えたのです。イエスはロバの子に乗ってエルサレムに入城されました。それは旧約のゼカリヤの預言のとおりでした。

今朝の箇所には二つの事が語られています。一つは指導者たちの言うことを聞き入れて服従しなさい。もう一つはわたしたちのために祈ってくださいです。指導者たちについては、7節にも既に語られましたがここはその後継者と言っていいでしょう。あるいは著者自身であったかもしれません。教会の中で指導的役割を果たした人たちのことです。ここで言われていることは互いの信頼関係に関わることです。信頼関係が崩れれば、片方だけの問題ではなく、あなたがた自身の益となりません。

著者は語ります。あなたたちがすべきことは指導者のために祈ることだと。祈るということは相手のことを思って相手が悔い改めたり、勇気を出せるように、祈るのです。指導者を覚えて祈ることはとても大切なことです。わたしがあなたがたのところへ早く帰れるように、祈ってください。大事なことはここです。あなた方のところにはもう二度と行くのはごめんだ。こんなところにいるのはもう嫌だ、顔も見たくないでは余りにも辛い。それでいいわけがない。それより早く愛するあなたがたに会いたい。あなたがたと共に祈りたい。だからわたしのために祈ってほしい。私たちの信仰の交わりの中心にはいつも主イエスがおられるのです。人間的親しさだけを要求しているのではないのです。必要なのはキリストを中心にした交わりの回復です。

(2014年4月13日礼拝説教より)

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