札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「正しい裁きをしなさい」

更新日:2012.2.19

ヨハネによる福音書7章14-24節

牧師:米倉 美佐男

「うわべだけで裁くのをやめ、正しい裁きをしなさい。」(24節)
主イエスは兄弟たちから伝道活動を支持されていませんでした。兄弟たちはイエスを信じていません。イエスは仮庵の祭の時、人目をしのび兄弟たちには内緒でエルサレムに行きました。エルサレムに入った数日後、人目をしのんでいたにもかかわらず大胆に神殿の境内で教え始めました。この時の様子を見聞きしたユダヤ人たちは驚いたと聖書は記しています。

その驚きとはイエスがラビでもないのに、なぜ聖書をこんなによく知っているのだろうという驚きでした。神殿で話すのですから律法の説き証しです。専門教育を受けてもいないのに何で話せるのだろうという驚きです。彼らの問いに対してイエスは「わたしの教えは、自分の教えではなく、わたしをお遣わしになった方の教えである。」とお答えになられました。その意味はイエスはご自分の考えでなく神の御旨を語っている。私があなたたちに伝えたいことは「主なる神のみ旨を求め、そのご栄光を讃美せよ」ということだと申されたのです。

「この方の御心を行おうとする者は、わたしの教えが神から出たものか、わたしが勝手に話しているのか、分かるはずだ。自分勝手に話す者は、自分の栄光を求める。しかし自分をお遣わしになった方の栄光を求める者は真実な人であり、その人には不義がない。」あなたがたが驚くのはあなたがたに問題がある。父なる神のみ心を行おうとするなら、神を正しく求める姿勢があるならば自分勝手な教えか、神からのものか分かはずだ。分からないのはその姿勢がないからだ。聖書を自分勝手に解釈しないで、うわべで裁か(判断し)ないでいつも神の御旨がどこにあるのかを求めて聖書を正しく判断する。そして神の言葉を信じて受け止める時に神の言葉が開かれて迫ってくるのです。

(2012年2月12日礼拝説教より)

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