札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「古いパン種を取り除け」

更新日:2020.8.7

コリントの信徒への手紙一5章1-13節(新304頁)

米倉 美佐男牧師

「だから、古いパン種や悪意と邪悪のパン種を用いないで、パン種の入っていない、純粋で真実のパンで過越祭を祝おうではありませんか。」(8節)。

4章に続き5章も1章全体からメッセージを語ります。コリント教会の中に生じていた問題をパウロは最初、教会内派閥の分争にあることを指摘しました。今日の個所では同時にコリントという都市特有の影響を受けて教会内に不品行、ゆゆしきスキャンダラスな問題があったことを取り上げています。教会がそのことに目をつぶり、黙していてはならないと言っています。

適切な対応とは今日的に言うなら戒規の執行です。不品行を行う者は除名せよと言うのです。そこに見られる不品行は性道徳の問題で、異邦人社会ですらみられないようなものであった、父の妻と一緒に住み関係を持つような生活をしていることが指摘されています。性的に解放されたコリント社会の緩みが教会内にも持ち込まれ悪影響を与えていました。

教会員が除名されることは望ましいことではなく教会にとっては大きな痛みであり、教会の敗北です。悲しむべきことです。しかしそれ以上に、問題を問題としないで放置しておくことの方がより大きな問題なのです。にもかかわらず、教会員が高ぶっている、誇っている、これは一体全体、何事かとパウロは指摘しています。教会はきちんと公的に会議を開いて正しく裁くことが必要です。不品行を放置すればパン種のように膨らみ全体が汚染されるから、出エジプトの故事になぞらえ、いけにえの小羊イエス・キリストを覚えて、祭り(礼拝)を献げよと勧告するのです。

私たちは主の民としてこの世に同化したり、埋没するのでなく、この社会の中でキリスト者としての証を立てることを怠ってはならないのです。 

(2020年8月2日礼拝説教より)

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