札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「神様のクリスマスプレゼント(降誕物語③)」

更新日:2024.1.5

ルカによる福音書 第2章8-20節

小林克哉牧師

日本ではクリスマスと言えばサンタクロースが有名です。サンタクロースの原型、その最初は三から四世紀に生きたニコラウス司教です。聖ニコラウス、セイントニコラウスが訛ってサンタクロースになりました。ニコラウスは貧しい貴族の家のことを知った。三人の娘を身売りしなければならなくなっていた。ニコラウスはその家の窓から、金塊が入った袋を投げ入れた。肩代わりしたのです。その贈り物により三人の娘たちは身売りせずに済んだのでした。これが最初のサンタクロースのクリスマスプレゼントです。そのプレゼントによりこの一家の人生はまるっきり変わったのでした。
わたしたちに神さまからのクリスマスプレゼントが与えられました。「わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。」(10-12節)金よりも尊い神の御子イエス・キリストが救い主として与えられたのです。このお方は、罪と死の奴隷として売り渡されていたわたしたちの肩代わりをしてくださり、わたしたちを救い解放してくださったのです。この赤子は時至り、わたしたちの肩代わりをし、身代わりとなって十字架で死んでくださったのです。
イエス・キリストはご自身の肉を裂き、血を流し、ご自身のいのちを、すべてを与え尽くしてくださいました。それによりわたしたちの人生はまるっきり変わったものとされたのです。洗礼により新しく神の子として生まれ、神をあがめ賛美する人生に変えられたのです。聖餐により十字架で裂かれた肉を、流された血潮を、ご自身のすべてを与えていただき、いのちを与えていただくのです。今朝ここにいる誰もが、羊飼いたちと共に、人生がまるっきり変わってしまう恵みを受けることができるのです。それがクリスマスの出来事です。御言葉を聞き、礼拝に加わり、主イエス・キリストと出会い、神をあがめ賛美する人生に変えていただくのです。アーメン

(2023年12月24日礼拝説教より)

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