札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「恵が共にあるように」

更新日:2014.5.7

ヘブライ人への手紙13章20-25節(新P419)

牧師:米倉 美佐男

「恵みがあなたがた一同と共にあるように。」                                (13章25節)
ヘブライ人への手紙も最後になりました。今までを振り返りながら、この手紙から最後のメッセージを聞きましょう。
この箇所は手紙の締めの部分が20,21節です。それは祝祷です。そしてこの手紙の最後の挨拶です。22−25節は手紙で言えば追伸に当たります。PS.キリストの恵みがあなたがた一同と共にあるように。著者がどんなに手紙を受け取る一人ひとりを愛していたかが分かります。

手紙の最終総括として大事なことを挙げると、「永遠の契約の血による羊の大牧者」、主イエス・キリストのことですが、これは信仰告白です。20,21節は「羊の大牧者の祈り」と言われます。礼拝が祝祷で終わり礼拝者は世に派遣されて出て行くのです。今置かれている状況がどんなに悲惨な状況であったとしても、それで私たちに対する神の恵み、慈しみがないわけではないのです。いつでも、どこでもインマヌエルの君が「羊の大牧者」としていてくださるのです。だから御心を行う者として生きなさいと言うのです。主は必ず良いもの、ふさわしいものを備えてくださるのです。

私たちはイエスと言う大牧者に導かれ、守られている羊です。だから主に従うのです。最初からこの手紙に書かれていたように、主イエスはモーセに勝る大牧者でありました。忘れてならないのは、永遠の契約の血、即ち、十字架と、死人の中から引き揚げられた、即ち、復活について語っていることです。特に、直接復活についての言及はこの手紙ではここ以外には見られません。信仰の中心が主イエスの十字架と復活だと告白して閉じているのです。主イエスに従って歩めば間違いがない、大丈夫だという勧告、励ましです。そのことによって信じる者たちが応えるのは、主の御心を求め、行う生活にあるのです。主にのみ栄光あれ!

(2014年4月27日礼拝説教より)

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