札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「来なさい」

更新日:2011.6.26

ヨハネによる福音書1章35-51節

牧師:米倉 美佐男

「わたしたちはメシアに出会った。」(41節)。
この箇所から2章11節までにイエスの弟子になるとはどういうことかということをテーマに記しています。イエスに関心を抱きイエスについて行ったヨハネの弟子二人に「何を求めているのか?」とイエスは尋ね、さらに二人に「来なさい。そうすれば分かる」と彼らを招かれました。その招きに二人は従ったのです。

彼らは本当は師であるヨハネが言った「神の小羊」はあなたなのですか?と聞きたかったのです。ただ初対面ではそれははばかられたのでしょう。それで少しピントのはずれた質問をしたのです。けれどもイエス様はそのようなことはお見通しでした。その後の展開は急変です。イエスさまの元に一日泊まっただけで、二人のうちの一人アンデレは兄弟シモンに「メシア」に出会ったと伝えます。そして兄弟シモンを連れてイエスの所へ行きます。イエスの招きで最初の弟子たちが生まれたのです。彼らはイエスから教えを受けて変わったのでなく、泊まっておられる方を見て変えられたのです。

その翌日のこと、今度はフィリポとナタナエルという人物が登場し、フィリポが召されナタナエルに伝道したという話です。フィリポも「わたしに従いなさい」とイエスに招かれて従いました。そしてすぐに彼はナタナエルをイエスに会わせます。ナタナエルは素直にフィリポの言う事を受け入れ難かった、先入観、偏見で見ていたのに対し、イエスの方はナタナエルの事をまことのイスラエル、この人には偽りがない。と言うのです。私達が先入観、偏見で物事を見るのにイエスはまったく違った観点で接して下さるのです。主は求める心を見て下さるのです。大事なのは心です。心が誠実であり、偽りがないことが重要です。キリストにのみ従うことだけが大切なのです。

(2011年6月26日礼拝説教より)

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