札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「主よ、助けてください」

更新日:2017.6.19

マタイによる福音書14章22-36節(新P28)

米倉 美佐男 牧師

「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」(27節)

五千人以上の人々を、五つのパンと二匹の魚で満腹させ、残りのパンくずを集めると12の籠にいっぱいになった出来事に続いて、嵐の湖の上を歩かれるイエスの話が続きます。主イエスは、弟子たちを舟で向こう岸に帰らせ、一人残られて群衆を解散させ、祈るために山に登られます。理由があって、人々からご自分も弟子たちも遠ざけたかったようです。

弟子たちを乗せた船は陸から離れ、向こう岸に向かいますが逆風のため前に進めず立ち往生していました。一晩中眠ることもできずに悪戦苦闘して、とうとう夜が明けるころとなってしまいました。「夜が明けるころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに行かれた。」(25節)、弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、「幽霊だ」と言っておびえ、恐怖のあまり叫び声をあげました。前に進めず、一睡もできない恐怖と不安に悩まされている最中に、あり得ない仕方でイエスを見た弟子たちはさらに混乱しておびえたのです。

イエス様が弟子たちに言われます。「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」。ペトロが言います。「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して水の上を歩いてそちらに行かせてください。」イエスは言われます。「来なさい」と。ペトロは舟から降りて水の上を歩き、イエスの方へ進みます。ところが、彼は強い風に気がついて怖くなり、沈みかけ、「主よ、助けてください」と叫んだのです。その時、イエスはすぐに手を伸ばして捕まえ(つかまえ)、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われます。そして、二人が舟に乗り込むと、風は静まった。彼が沈みそうになったのはイエスから目をそらせたからです。イエスを見ずに別なもの=現実を見た時不安に沈み、イエスが共にある時不安は去るのです。

(2017年6月11日主日礼拝説教より)

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