札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「主の熱き愛が閉じた戸を開ける(黙示録・七つの教会への手紙⑦)」

更新日:2023.11.27

ヨハネの黙示録第3章14-22節

小林克哉牧師

ラオディキア教会への手紙は他の教会への手紙にあるような迫害や異端の困難について言及はありません。教えの混乱、迫害や妨害、教会内の人間関係のトラブル、経済的困難と貧しさなどについても言われていません。そういう意味では、何一つ問題を感じていない教会だったのかもしれません。ある程度人数も集まっており、みんなで食事を楽しみ、様々な活動もなされ、教会はにぎわっていた。しかしキリストが無視されていたのです―そうしているとは思っていなかったでしょう―。
わたしたちの教会は、伝道の最初神さまに助けを求め叫んで祈っていたと思います。しかし今は土地も建物もあり、札幌の一等地にあって日本の教会としてはある程度人が集まっているほうです。これからもどうにかなるだろうとどこかで思っていないでしょうか。わたしたちの群れは真実に、「神さま、わたしたちを助けてください」と叫んで祈っているでしょうか。神に求めず、キリストを必要としていない。なまぬるい。
イエスさまは「熱くも冷たくもなく、なまぬるいので、わたしはあなたを口から吐き出そうとしている」(16節)と言われます。決して吐き出すとは言われません。吐き出さないために語りかけてくださるのです。「わたしは愛する者を皆、叱ったり、鍛えたりする。だから、熱心に努めよ。悔い改めよ。」(19節)主はあなたを愛しているから戸をたたいてくださるのです。わたしたちのことがどうでもよければ、悔い改めよとは言われず放っておかれるでしょう。
「見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。今、わたしたちの教会の入口で、イエス・キリストが戸をたたいています。その音が聞こえないでしょうか。改めてイエスさまをわたしたちの真ん中にお迎えしたいのです。イエス・キリストよ、どうぞわたしたちの真ん中に来てください。そして、イエス・キリストがわたしたちの教会を通してこの町に住む人々の戸をたたいてくださることを信じて福音を宣べ伝えていきたいのです。アーメン

(2023年11月19日礼拝説教より)

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