札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「目標を目指して」

更新日:2012.1.1

フィリピの信徒への手紙3章12-14節

牧師:米倉 美佐男

「なすべきことはただ一つ、後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、神がキリスト・イエスによって、上へ召して、お与えになる賞を得るために、目標を目指してひたすら走ることです。」(13-14節)
2012年の元旦が主の日であり、新年礼拝として献げることができますことを感謝します。私たちは「キリストとその復活の力とを知り、その苦しみにあずかって、その死の姿にあやかりながら、何とかして死者の中からの復活に達したいのです。」(10-11節)。それが私たちの信仰です。私たちはキリストの十字架と復活信仰によって救われるのす。

信仰の最も大事なことは「キリストを知る」ということです。パウロが言うように私たちは完全な者ではありません。それはキリストを完全に知っていない。つまり自分の力で、自分の努力でキリストを捕えようとしても完全に捕えることなどできない。そうではなく、むしろキリストが不完全な私たちを捕らえてくださっていることを知ることが大事なのです。そしてキリストに自分を委ねることしか完全になる道、方法はないのだよと、パウロは言うのです。

この箇所からもう一つ聞き取っていただきたいと。「後ろのもの」とありますがこれは単に過去のことでなくキリストを知らなかった罪の姿を示しています。後ろのものを忘れるだけでなく、前のもの、イエス・キリストに全身を向けて、目標であるキリストを目指して私たちは前進するのです。スポーツの競技者が賞をえるために走るように。
キリスト・イエスの十字架、復活を信じて生かされることこそ救いの生活です。「わたしにとって、生きるとはキリストであり、死ぬことは益なのです。」けれども、主が必要とされるならば生かされるだけ生きて主のために伝道の生活を求め続けるのです。目標を目指して。

(2012年1月1日礼拝説教より)

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