札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「父と母を敬え」

更新日:2015.7.6

エフェソの信徒への手紙6章1節(新P359)

米倉 美佐男牧師

「子供たち、主に結ばれている者として、両親に従いなさい。」(1節)

第三九聖日 問104

問104 第五戒においては、神は、何を、お望みになっておられますか。
答 わたしが、わたしの父、母、および、わたしの上に立つすべての人々に対して、一切の栄誉と愛と真実とをあらわし、みずからを、正しい服従をもって、すべての良い教えと罰とに服させ、彼らの過ちをも、忍ぶことであります。なぜならば、神は、彼らの手を通して、われわれを支配することを、望んでおられるからであります。

十戒の第五戒は「あなたの父と母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生きることができる。」(出20・12)です。モーセに与えられた十戒の第二の板、隣人に対する戒めの部分です。隣人に関するものですがただ倫理的なことではなく、第一の板も第二の板も共に神の導きによって成り立っています。子どもたちにとって、権威を持ち、尊敬されるべき一番身近な存在は両親です。両親がいなければ私たちは存在しません。その両親を与えてくださったのは神なのです。子に対する両親の権威は神から与えられたものであるのです。

「子供たち、主に結ばれている者として、両親に従いなさい」(エフェソ6・1)。コロサイ3・20では、両親に従うことが主に喜ばれることと言われています。主イエスを信じることによって、心から両親を敬い愛することができるのです。主によって信仰を頂く時に本当の意味で父と母を敬えるのです。そして両親を敬うことが神の栄光を現すのです。五戒は父母だけでなく、私たちの上に立つすべての権威とあります。キリストのゆえに、親を敬い歩むのです。そして親も又キリストにあって子を見る時に自らが敬われる親となるべく自覚を持って歩むのです。すべての根本は主に従うことから始まるのです。神の約束を信じて歩み、神の祝福を信じて生かされたいと願います。

(2015年6月28日礼拝説教より)

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