札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「心で信じて義とされる」

更新日:2020.3.2

ローマの信徒への手紙10章5-21節 (新約288頁)

米倉 美佐男牧師

「主の名を呼び求める者は誰でも救われる。」(13節)

ここに記されているのはキリスト教の信仰の真髄です。「主の名を呼び求める者は誰でも救われる」のです。主イエスを、復活のキリストを信じて告白するなら、ユダヤ人も異邦人もなくキリスト者になるからです。パウロは聖書(旧約聖書)の言葉を神の言葉として聞き、それを伝えます。それが説教(宣教)です。律法(トーラー・レビ記、申命記)・預言者(ナービー・イザヤ、ヨエル)諸書(ケスビーム・詩編)から引用し、語ります。

メッセージの中心は復活の主イエス・キリストを信じ、告白すること、そこに救いがあるのです。キリストによって律法の支配は終わり、信仰による義が現実となりました。信仰は聞くことであり聞かれるものです。キリストの言葉(レーマ・福音)を知ることは信ずることです。

ユダヤ人も異邦人もなくキリスト者になれる。それが福音です。パウロは同胞がどうして救われないのか、その理由を彼らの不信仰が原因だと指摘します。13節の言葉が示すように心からキリストを信じようとしなかったからだと。パウロは主イエスをキリストと信じれば救われると言います。復活のキリストを信じて口で言う、告白することが大事なのです。救いの条件その一、自分の口で告白すること、第二、自分の心で復活の主を唯一の救い主と信じること。「イエスは、わたしたちの罪のために死に渡され、わたしたちが義とされるために復活させられたのです。」(4章25節)。主の復活を信じること、主が私の罪を贖って下さったので、救いの業に私たちも与ることができるのです。主の復活により神の義のうちに生かされ、永遠の生命を与えていただける、それが福音です。主の名を呼び求めるなら皆救われるのです。

(2020年2月23日礼拝説教より)

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