札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「贈り物」

更新日:2015.12.7

イザヤ書9章1-6節(旧P1073)

宣教師:ディヴァン・スクルマン

主の平安がありますように。皆さんはクリスマスを迎える心の準備はできていますか。台湾の賛美歌の一つに「一つの贈り物」と言う賛美歌があります。「贈り物を、あなたは受け取りましたか、目に見えないけれど、あなたの心を知っているはずです。その贈り物は、心の扉の外で待っています。あなたのために用意されたもので、他の人は受け取ることができません。親愛なる友だち、思い出しましたか、飼い葉桶の中に寝ている赤ちゃんが、あなたのために生まれたことを。親愛なる友だち、気がつきましたか、最も良い贈り物は神の子主イエスだということを。命には限りがあり、時間は過ぎ去ってしまうものです。贈り物が素晴らしくても、あなたが必要としなければ、どうして手に入れることができるでしょうか。
今日読んだ聖書の箇所は神さまが預言者イザヤを通して、私たちのために大きな喜びの知らせを告げる場面です。私たちのために生まれた幼子はメシヤです。私たちの為に与えられた幼子「メシヤ」の名は、「驚くべき指導者、力ある神、永遠の父、平和の君」と唱えられます(イザヤ書9:5)。この四つの呼び方は神の特質そのものです。そしてまもなく生まれてくるメシヤ、すなわちイエス・キリストを通じて一つ一つ実現されていきます。
今日は「待降節」(アドベント)の最初の日です。アドベントとは「到来」を意味するラテン語(アドべントゥス)から来ています。クリスマスは人間世界の歴史の中にイエス・キリストが入ってこられたことです。4世紀末から5世紀の初めは約6週間、断食とお祈りをして、クリスマスの時に備えます。7世紀になると、現在のように4週間に短縮されました。今日のキリスト教会はこの伝統を継続して4週間をアドベントの期間として、イエスの降誕を待ち、そしてそれを記念します。それがいわゆる「待降節」なのです。キリスト教の「元旦」(新年)とも言われます。アドベントには蝋燭を4本用意し、第一週目から1本ずつ火をともし、悔い改めと償いの心をもって、イエス・キリストの降誕を待ち望みます。

(2015年11月29日待降節第1主日礼拝説教より)

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