札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「最も大切なこと」

更新日:2014.4.28

コリントの信徒への手紙一 15章1-8(新P320)

牧師:米倉 美佐男

「最も大切なこととしてわたしがあなたがたに伝えたのは、わたしも受けたものです。すなわち、キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、ケファに現れ、その後12人に現れたことです。」(3−5節)
今日はイースターです。主イエス・キリストのご復活を心から祝いましょう。イースターは春分の日の後の最初の満月の次の日曜日です。太陽暦の3月22日から4月25日の間のいずれかの日曜日に祝われます。キリスト教の祝祭日では最も古く大切な祝日です。

この手紙の著者はパウロです。彼は最初イエス様を信じる人たちを捕まえて牢屋に入れることに生きがいを感じていた人です。その彼がイエス様に出会い、改心して主の弟子になったのです。イエスさまのご復活についてその意味をしっかりとこここでも述べています。復活などない、信じられないという人が昔も今もいます。それに対してイエス様を信じた人たちに信仰を迷わされないようにとの強い思いがパウロにはあり、この手紙を書いたのです。

十字架と復活が教会の信仰の中心です。教会が受け継いできた最も大切な伝承です。パウロの時代も既に眠った人々即ち死んだ者たちがいました。彼らもまたいつか主の復活に与るのです。信仰者は永遠に眠る(死ぬ)のではないのです。パウロは最後に臨んで、あのダマスコ途上で起こった出来事、そして、自らの回心を思い出し、主イエスとの出会いによって変えられ、回心の後に、主に仕える喜びと感謝を与えられ、どのような試練の中にあっても恐れることなく、主の救いの確かさを信じて、主を伝える者として生かされる幸いを伝えています。「我は信ず、全能の父なる神、子なるイエス・キリスト、聖霊を。そして公同の教会、聖徒の交はり、罪の赦し、身体のよみがへり,永遠の生命を信ず。アーメン。」です。

(2014年4月20日礼拝説教より)

前のページに戻る