札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「十字架の主を誇り続ける教会」

更新日:2025.9.16

コリントの信徒への手紙一第1章18‐31節

小林 克哉 牧師

教会創立記念日を迎えました。1889年9月7日、わたしたちの教会は札幌美以教会として創立し、今年で教会創立136周年を迎えます。
人は真っ直ぐ生きようと思いながらも、いつの間にか道を外れてしまうものです。教会の歩みもそうではないでしょうか。十字架の言葉を聞いて信じた者たちが、いつの間にか別のものを誇り、それに頼るようになってしまうのです。知恵、能力、家柄、地位と出てきます。しかしそれらはいつまでもあるものではないでしょう。
神はくり返しくり返し十字架の言葉によってわたしたちを立ち戻らせてくださいます。世が移ろえば変わるようなことを誇りとする生き方から、変わることのない十字架のキリストを誇りとする歩みへと、御言葉をもって戻してくださるのです。
あるキリスト者が、キリスト者でない家族に言われたそうです。「教会のために献金し、教会のために奉仕し、損ばかりしているのでないか。」自分は自分のためにお金を使い、自分のために時間を使っているが、キリスト者の生き方は損な生き方であり、愚かだと言うのです。
誰かのため、他人のために犠牲になる。イエス・キリストはわたしたちのために、わたしたちの身代わりとなって十字架で死んでくださいました。その命を与え尽くし、犠牲となってくださいました。この世の知者からすれば神は愚かに見えるのでしょう。神は愚かさに徹してくださったのです。
この神の愚かさ=十字架のキリストがわたしたちを救うのです。神の愚かさである十字架のキリストに神の知恵があります。わたしたち罪人の罪を赦して義とし、聖なる神の子とし、罪と死から贖い永遠の御国の民としてくださるのです。
この礼拝で洗礼を受ける方があります。教会に通い始める時、得たいと思っていたものは得られなかったそうです。しかしそれ以上のものと出会い救われたのです。「十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力です。」(18節)アーメン

(2025年9月7日礼拝説教より)

2025年バックナンバー

2024年バックナンバー

2023年バックナンバー

2022年バックナンバー

2021年バックナンバー

2020年バックナンバー

2019年バックナンバー

2018年バックナンバー

2017年バックナンバー

2016年バックナンバー

2015年バックナンバー

2014年バックナンバー

2013年バックナンバー

2012年バックナンバー

2011年バックナンバー