札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「私たちは神のお大切」

更新日:2025.11.25

ヨハネの手紙一 第4章7‐21節

釧路教会 西堀俊和 牧師

聖書は「神は愛です」(16節)と語ります。世の現実を見て、それはきれい事でないかと思う人もあるかもしれません。だからこそ神の愛を信じてもらいたいのです。信じるとは心の一番深いところ、霊と言ったらよいでしょう、そこで受け止めることです。
この聖書箇所には「神」と「愛」という語がくり返しくり返し出てきます。いくらくり返しても強調しすぎることはないということです。「愛は神から出るもの」(7節)とあります。「愛」はアガペーという字が使われていますが、一方的に与えるものであり、神から出るものです。
安土桃山時代に宣教師たちはこの神の愛(アガペー)をどう表現したら日本人にも伝わるか考え「御大切」と訳しました。宣教師はその人が武士でも農民でも丁重な葬りをしました。身分によって変わらず、その一人ひとりを大切にしたのです。それがキリシタンの増える一つのきっかけになったと言われます。「愛」は好きとう感情というよりも、大切にする強靱な意志であると言えるのです。
「神は、その独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。ここに、神の愛がわたしたちの内に示されました。」(9節)とあります。生きるとは神の永遠の命に生きるようになることです。幼稚園で子どもたちに聖書の話しをしますが、信仰は一生ものの希望であり生きる力であると知ってほしいと思っています。これさえあれば生きていけるというもの、それが神の愛なのです。
神の愛は、神の独り子イエス・キリストによって示されました。わたしたちのために十字架で贖いの死を遂げてくださったのです。あなたの罪は赦されています。神が肯定してくださっています。「よい子になれないわたしでも 神さまは愛してくださる」という「こどもさんびか」がありますが、よい子でなくても愛してもらえる、だから安心できるのであり、愛には恐れがないのです。あなたは何があっても神の御大切なのです。だから聖霊により「神は愛です」と信仰の告白ができるのです。アーメン

(2025年11月16日礼拝説教より/文責小林牧師)

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