札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「5千人の供食」

更新日:2017.6.5

マタイによる福音書14章13-21節(新P28)

米倉 美佐男 牧師

「あなたがたが彼らに食べる物を与えなさい。」(14 章16節)

ヘロデの事件後、主イエスは危険性をお感じになり、人里離れた所に去られました。ルカの9章ではベトサイダです。ヘロデの兄弟フィリポの領地です。そこにイエスの評判を聞いた群衆も方々の町からイエスの後を追ってやってきます。群衆を見てイエスは憐れまれ、求められて病人をいやされました。しかし、ここでの話は病人の癒しの出来事でなく大勢の群衆の食事の問題でした。

夕暮れになり、弟子たちは食事の心配をします。早く解散して各自に食事を調達させた方が良いと。すると主は「行かせることはない。あなたがたが彼らに食べる物を与えなさい。」と命じられます。弟子たちは「ここにはパン五つと魚二匹しかありません。」と答える。このやりとりがすべてを物語ります。弟子たちの思いは、五千人以上の人々をどうしてパン五つと魚二匹で養うことができるかと。到底不可能だと。主イエスは群衆を草の上に座らせ、パンと魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて弟子たちにお渡しになり、弟子たちが群衆に与えると「すべての人が食べて満腹した。」のです。パンくずの残りを集めると12の籠いっぱいになりました。

この箇所の大きなテーマは福音の持つ恵みの大きさです。みんなが満腹になり、パン屑が12の籠にいっぱいになった。大事件です。みんなの記憶にしっかりと刻まれた出来事でした。「人々はイエスのなさったしるしを見て、「まさにこの人こそ、世に来られる預言者である。」と言った。」(ヨハネ6・14)。弟子たちには不可能です。ただ信じて持てる物を献げ、それを主が祈って用いられる時に大きな恵が実現します。主が私たちの心と身体を養ってくださいます。私たちは主に養われているのです。

(2017年5月28日礼拝説教より)

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